Press Release

Take Ninagawaでは、宮本和子の個展を6月1日より開催いたします。

1964年に拠点をニューヨークに移した宮本は、平面を越えた空間や鑑賞者の身体を取り込むインスタレーションを展開し、当時白人男性中心の米国美術界で広がったミニマリズムのムーヴメントを再定義しました。

今展では、 70–80年代にかけて構想されたString Construction(糸の構造体)とドローイング作品を紹介いたします。初めて実現される作品と併せて、1972年に設立された全米初の女性アーティスト協同組合によるアートスペース「A.I.R.ギャラリー」で紹介された作品や、宮本が住んでいた117 Hester Streetのレンガ壁にインスタレーションを施した初期の代表作を発表いたします。

ウィーンのベルヴェデーレ21での回顧展を9月に控えて、画廊では4年ぶりの個展となります。

バイオグラフィー
宮本和子
1942年東京都生まれ、現在ニューヨーク在住

主な個展に「Kazuko Miyamoto」マードレ美術館, ナポリ(2023), 「Kazuko Miyamoto: To perform a line」ジャパン・ソサエティー, ニューヨーク(2022)など。主なグループ展に「アナザーエナジー展: 挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館, 東京(2021), 「Some Mysterious Process: 50 Years of Collecting International Art」ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館, シドニー(2020),「Home Is a Foreign Place: Recent Acquisitions in Context」メット・ブロイヤー, ニューヨーク(2020),「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」東京国立近代美術館(2019),「今日の造形<織>−アメリカと日本−」 京都国立近代美術館; 東京国立近代美術館(1977)など。主なパブリック・コレクションにイェール大学美術館, 京都国立近代美術館, スミソニアン・アメリカ美術館, 東京国立近代美術館, ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館, ニューヨーク近代美術館, メトロポリタン美術館など。

展覧会情報
宮本和子
会期:2024年6月1日–7月13日
開廊時間:午前11時–午後7時
休廊日:日, 月, 祝日
オープニング・レセプション : 6月1日(土)午後6–8時