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Press Release

この度、Take Ninagawaでは大竹伸朗による個展「網膜」を10月11日より開催いたします。

本展では、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で同時期に開催されている「大竹伸朗展 網膜」に呼応する形で《網膜》シリーズを中心に発表します。1980年代後半から大竹が制作を続ける同シリーズは、廃棄されるはずだった露光テストフィルムを着想源として、そこに残る光の跡を大きく引き延ばし、透明のウレタン樹脂を塗布して作品化するものです。それぞれの作品は、時の経過とともに偶発的に生まれた新たな像を写し出します。それは、作家が長年探究してきた記憶や痕跡を内包する、絵画の可能性についての考察でもあります。

大竹伸朗
1955年、東京生まれ。近年、東京国立近代美術館にて大規模回顧展を開催 (2022, 愛媛県美術館, 富山県美術館へ巡回)。主な個展に、熊本市現代美術館 (2019, 水戸芸術館現代美術ギャラリーへ巡回); パラソルユニット現代美術財団, ロンドン (2014); 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館, 香川 (2013); 高松市美術館, 香川 (2013); アートソンジェ・センター, ソウル (2012); 福岡市美術館 (2007, 広島市現代美術館へ巡回); 東京都現代美術館 (2006); Institute of Contemporary Art, ロンドン (1985) など。
主なグループ展に、ハワイトリエンナーレ2022; 横浜トリエンナーレ2014; 第55回ヴェネツィアビエンナーレ (2013); 瀬戸内国際芸術祭2013, 2016, 2019; ドクメンタ13 (2012); 第8回光州ビエンナーレ (2010); アジアパシフィックトリエンナーレ (1993, 2018) など。

Artist Info

大竹伸朗 Shinro Ohtake